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鷹木朗
TAKAGI Akira
- 音のしない場所で -
会期:2026年7月25日(土)―8月9日(日)
時間:13時―19時(最終日17時迄)
休廊:月・火・水

例えば河畔に⽴って対岸を眺めている。
向こう側にも⼈々が居て、岸辺で釣りをしたり河川敷で野球をしたり堤防の上を⾃転⾞で⾛っていたりする。
しかし川幅は広く、こちら側の喧騒に掻き消されてその⼈たちの声や⾳は届いて来ない。
何やら無⾔劇を観ているような気持ちになる。
そのうち⾃分の周囲の⾳や声も意識に上らなくなり、⾃分が⾳の無い乾いた世界を歩いていることに気づく。そう、河岸なのにそこは乾いているのだ。
多分、⾼校⽣の頃の記憶。
松本竣介の⾵景画がなぜか気になる時期があった。 特に好きとかいう感情でもなく、 観るたびに微かな気掛かりを感じるのだ。
随分経ってから、彼が若い時に聴⼒を失った⼈であることを知った。
やっぱり…と⼩さく呟くように得⼼した。
おそらく、 聴こえない⾳に⽿を澄ますように⾵景の中を歩いているその⼈のことが、 少し⾒えたような気がしたのだろう / 鷹木 朗
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